ベトナムコーヒー農園&コーヒー市場視察レポート

11月中旬、ベトナムのホーチミン市を中心にコーヒー産地と現地コーヒー市場の視察に行って参りました。
発展の目まぐるしいベトナム、なるほどって感じることも多く、現地の写真も交えて報告をさせて頂きます。

視察日時:2011/11/15~11/19

現地で親しまれているローカルな「ベトナムコーヒー」のご紹介

日本でも以前かなり流行ったこともあるベトナムコーヒーですが、ベトナムでは、いまだ主流のコーヒーとして飲まれておりました。

ホーチミン空港に到着するやいなや、さっそくあの有名なベトナムコーヒーにチャレンジ。
作り方は、いたって簡単でした。
アルミニウムまたはステンレス製の、底に細かい穴を多数開けた、フランス伝統の組み合わせ式フィルターを使って淹れる方式です。

このフィルターは、

  • 通常カップに乗せる平たい部分
  • 湯を受ける筒状の部分
  • 筒の中に入れるフィルター

という3重の構造で出来ております。

それぞれに細かい穴を開けて、粉砕した豆がカップに落ちないように作られているが、どうしても粉状のコーヒーが穴を塞ぐ形となって、簡単には湯が通らないのです。
このため、抽出には5分から10分程度の時間がかかり、また、たくさんの湯を受ける大きさとなっていないため、濃く抽出され、ぽたぽたとコーヒーが落ちる様子から、そのままでは苦いため、ミルクコーヒーにして飲むのが普通で、その際は、生乳は使わず、コンデンスミルクを用いているのです。
それも、抽出後に加えるのではなく、あらかじめカップの底にコンデンスミルクを入れておき、その上からコーヒーを淹れ、飲む際にスプーンでかき混ぜるのです。
濃厚で甘く、コーヒーキャンディーをなめている時に近い味わいでした。

写真は、11/15:ホーチミン空港内のカフェにて

現地ではかつて植民地支配を受けたフランスの手法を取り入れた飲み方で、ベトナムコーヒーが生まれたそうです。
暑い国では、意外とおいしく飲めるコーヒーですね。

ベトナムコーヒー農園視察

空港から、早速農園に直行。農園視察を行いました。
経済発展の目まぐるしい国ベトナム。
そこでは、コーヒー豆もたくさん生産されているのです。

ベトナムは、現在ブラジルに次ぎ、世界第2のコーヒー生産量(110万トン、2010年)に達しているのです。
意外と知らない事実なのです。
大部分がインスタントコーヒー、缶コーヒーやペットボトル入りの清涼飲料、製菓用などに使われる安価なロブスタ種(カネフォラ種)が主流でしたが、昨今は、良質なレギュラーコーヒーに使われる高級コーヒーとしてアラビカ種の栽培も始まっております。

ベトナムアラビカの農園の年間生産量は、約5000トン
1kg=10000VND(ベトナムドン)、10000VND=約4ドルだそうです。

一般的なベトナムのコーヒー農園の特徴は、アラビカ種とロブスタ種の木が混在している珍しいタイプで、ロブスタ種の生産量は、アラビカ種の1本当たりの生産量の約倍になるとのことです。

Tanung農園での写真です。

アラビカ種のウエットミル工場は、発酵層に漬けてその後、ウエットミルでパーチメントを除去する工程でした。

アラビカ種の生豆精選工場の乾燥ドラム処理能力は、14トン/1時間の稼働が可能でした。

ベトナムNO.1の輸出業者

11/16は、タイホアのベトナムNO.1の輸出業者を訪問しました。

この工場は、なんと年間3000トンを生産しているとのことでした。

Washedの精選工場で、日々、品質向上を図っておりました。
アラビカ、ロブスタの両品種の取り扱いがある工場でした。

コーヒー総合会社を訪問

11/17は、コーヒー総合会社を訪問しました。

輸出量TOP3に入る会社で、ロブスタ種の精選工場&農園視察を視察しました。
同社は、4つの精選工場、大規模コーヒー農園を有する会社です。

農園も工場の近くに存在し、農園と精選工場、パッキング工場が、間近なエリアにある合理的な配置となっております。

下記は、たわわに実ったコーヒーチェリーです。完熟でした。

1万3千HA 年間4万トン収穫
収穫時期がずれていたためか、収穫量はまだまだとのことでした。
12月中旬からが、繁忙期でベトナムコーヒーの規格としてレッドチェリーが、90%以上⇒正規価格、90%以下⇒半額以下で取引が行われているとのことです。
小規模農家さんは、肥料代の高騰が農園を悩ませており、今後生豆価格の上昇の傾向があるそうです。
主な輸出先は、アメリカ、ヨーロッパ、日本が中心とのことです。

ベトナムコーヒー農園&コーヒー市場の視察を終えて

今回のベトナム視察を通じて、東南アジアの新興国の勢いを痛感しました。
街にはバイクと自動車が溢れ、急速な経済発展により活気のある街の雰囲気は、活力そのものでした。
ベトナムの人々の笑顔も優しさに満ち溢れ、安らぎさえ感じることも出来ました。
ベトナム経済の伸びと共に、コーヒー農園などの農業分野、それを加工する中間産業、輸出産業の伸びも目まぐるしく、コーヒー産業の規模の大きさを目のあたりにしました。
今後ともイデカフェでは、コーヒー産地と直結で、良質でおいしいコーヒー豆を皆様にお届けすべく、コーヒー産地状況のウォッチングを行って参ります。

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